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ピルを飲むと血栓症になるって本当?

ピルを飲むと血管内に血のかたまりができることがある

低用量ピルには、「黄体ホルモン」と「卵胞ホルモン」が含まれています。低用量ピルを飲むと、卵巣の機能が抑制され、排卵が止まるため、ほぼ確実に避妊することが可能です。また、女性ホルモンを補給することで、生理不順や更年期障害を改善させる効果があることも知られています。

警戒するべき副作用として、血栓症があります。血栓とは、血液に含まれる血小板が固まりになった状態のことです。血小板は固まることで、出血を止める機能があります。しかし、血管の中で血小板が固まり、血栓となってしまうと、血流が悪くなってしまうのです。心臓や肺など、重要な臓器や脳内の血管内部で血栓ができると、命に関わる事態になります。

血栓症の症状は、血栓ができた部位によって異なります。例えば、肺の血管内で血栓ができると、強い胸のいたみや呼吸困難などに見舞われることがあります。

ピルに含まれるエストロゲン(卵胞ホルモン)が肝臓で代謝されると、血液の凝固作用が高まります。その結果、血栓ができやすくなるのではないかと考えられています。

高血圧や糖尿病の人は服用できない!

血栓症は、低用量ピルを服用している女性であれば、誰でも発症する可能性があります。

アメリカでは、低容量ピルを服用して血栓症になった人のほとんどは、39歳以上の女性だとされています。

日本国内では、血栓症を発症する可能性は、1万人あたり1人から5人とされています。低容量ピルを服用している人では、1万人あたり3人から9人に高まります。

この数字は、妊娠中の女性に比較すれば低い数字なので、あまり神経質に心配する必要はありません。しかし、ピルを服用している以上は、血栓症のリスクを抱えていることを念頭に置くべきでしょう。

注意するべき生活習慣として、喫煙があげられます。喫煙を続けると動脈硬化が進行し、小さな血栓でも肺塞栓や心筋梗塞につながる可能性があるからです。また、ピルは凝血機能を高めるので、高血圧や糖尿病、肝機能障害などの生活習慣病を抱えている人は服用できません。

これらの生活習慣や基礎疾患をもつ人がピルを服用すると、血栓症のリスクが飛躍的に高くなります。

今までに感じたことのない胸の痛みや呼吸困難、半身の麻痺などは、血栓症の兆候の場合があります。このような兆候が現れたら迷わず医療機関を受診しましょう。

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